母親からの小包はなぜこんなにダサいのか
2024/12/26

昨日の人間ドックの待ち時間に原田ひ香さんの「母親からの小包はなんでこんなにダサいのか」を読みました
実は書店でこの題名を見たときには社会学の本か何かかと。小説だということがわかり、読んでみたいと思いました
それに「三千円の使いかた」がおもしろかったので、読む前から期待感がむんむん
読んでみると、「三千円の使いかた」と似た軽快な話の運びでおもしろく読みすすめることができました。本当にその人の生活を覗き見ているよう。私の脳内画面で登場人物が生き生きと動き回ります。期待通りです
あとがきに書かれているのですが・・・原田さんが幼かったころ、家に届いた祖母からの小包とそっくりな小包がツイッター(現X)に現れた・・・ツイッターに投稿したのは女子大生。写真付きで「うちのおかんの小包みてー」と書かれていたとか
もう存在しないかと思っていた小包が現れてびっくりし、小説にしたいと思ったそうです
私は「第4話 お母さんの小包、お作りします」が好きです。岩井志麻子さんの解説もおもしろく、読み深める手掛かりになります
この手掛かりをもとに読み返し、2度楽しみたいと思います
今朝の信毎に新潮文庫の広告がありました。その中に原田ひ香さんの新刊「財布は踊る」が。読んでみたいです
